「いつもの空を飛びまわり」読みました。

幽体離脱をテーマにした小説を探して手にしたのがこれ。「いつもの空を飛びまわり」です。本棚の背表紙で、「空を飛ぶ」ようなタイトルをさがして見つけました。面白かったな。

アマゾンの商品説明には、

12歳になる少女エマは、外科医の父親と、英語教師の母親のもとに生まれた。一見ノーマルで厳格そうなこの一家は、子供にとっては実に悲惨な家庭だった。母親は死んだエマの姉ジニーが忘れられず、ことあるごとにエマとひき比べる。そして父親は、毎日明け方になるとエマのベッドに忍び込み、実の娘をレイプしている。ある日、エマは父親のあえぎ声から逃れるため、心を肉体の外に飛ばす方法を覚えた。体の外の世界で、エマは死んだ姉の幽霊に出会い、彼女の死の真相についてヒントを授けられる。そして…クライマックスに次ぐ、クライマックス。読むたびに勇気が出る感動のラスト。国米で絶賛された、待望のミステリー・ファンタジー。ファンタジー小説のすぐれたデビュー作に与えられる、クロフォード賞受賞。

と書かれており、まあその通りです。ミステリー仕立てで、ぐいぐいと読者を引っ張ってくれましたね。就寝前に書を広げて、翌日の昼間に読み終わりました。この筋立ては、そうですね、今のハリウッド映画です。父親が悪漢で、勧善懲悪本というところでしょうか。わかりやすいのですが、それだけです。何も解決していません。悪いものが切り捨てられて終わりです。

つまらないときは、悪者を捜してやっつければいいのかという気もします。この筋のわかりやすさが、トンキン湾事件9.11を創り上げたのかと思ってしまいます。

病気なんかでも、悪いところを切り取って終わりとするのが普通ですが、悪くなった原因を取り除くということも大事なだと思います。

とはいえ、幽体離脱の描写は予想以上にリアルでした。何らかの体験が元になっているものと思われます。ここは評価したいですね。

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