ポックリ名人。 帯津 良一(おびつ りょういち)

ポックリ名人読みました。目にやさしい大きな活字の本文組で、さらに読みやすくなったと、帯に書いてあります。巻末には、付録として書置きノートがついています。中身は、まあ、当たり前のことが書かれております。しかし、その背景にある意思とか思想といったものは同感しました。ということで、あとがき部分を紹介します。

あとがき  死は何も特別なことではない

本書では、「命の旅は永遠に続く」という私の死生観をベースに、死後の世界にエネルギッシュに突入していった(またはいくであろう)入たちを、敬意をこめて「ポックリ名人」と称して紹介しました。

「命を軽んずるものではないか」というそしりを受けるかもしれませんが、それはまったく私の意図することではなく、死を考えることは今ある生をしっかり生きるために必要不可欠なものなのです。

昨今、世界的不況のあおりを受けて、日本経済も不況にあえいでいます。これは景気が好調なときに死にしっかり思いを馳せなかったがために、そのつけがまわってきているように思えてならないのです。

死を忌み嫌う社会は異常です。死をしっかりと視野の中に入れてこそ、はじめて健全な社会といえると思います。

「死」というゴールがはっきりしない限り、生きている今の時間を大切に充実させる養生ができないのです。

永遠の命を生きるとは、未来を予感しながら、今を輝いて生きるということにほかならないのです。

死後の世界については、生きている私たちには誰もわかりません。あるとかないとか、信じる信じないと大上段に振りかぶることもないのです。ただ、目の前の養生の先に、壮大な一大パノラマがあると思うと、なんとなく楽しいではありませんか。

日々を大切に、命を精一杯輝かせて生き、そうしていざ死に時が来たらそれを間違えることなくポックリ逝き、死んだら虚空をまっしぐらに目指しましょう。

これを読んでくださっているみなさんとも、いつの日にか虚空にてお会いできる日を楽しみにしています。

二〇〇九年

帯津良一

 

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