真央さん、残念です。でも銀メダル!!

真央さんはずいぶんとがんばったのですが、キムヨナには今ひとつ及びませんでした。
技術的には真央さんの方が上かもしれません。それでも負けたのは、ひとえに選曲ではなかったでしょうか。

曲が難しかったよね。技術をアピールするのには適していたのかもしれませんが、それを楽しめる人はなかなかいないのではないでしょうか。人を楽しませるための技術と、究極の技術とはそもそも違うものだと思います。

真央さんの、のびのびとした演技とすこやかな笑顔がみたかったなと、オリンピックの演技を鑑賞していて思いました。

臨死体験 / 坂本政道

モンローの幽体離脱といえば、坂本政道の「臨死体験」であろう。 モンローの「幽体離脱」が過去のものになりつつあるころ、この本にであった。これは著者がモンローの設立したモンロー研究所にて実際に経験した幽体離脱を詳しく説明したものであり、モンローの著作ではわかりにくかったもの、わからなかったものが実にわかりやすく解説してある。

この辺は先に紹介した「前世療法」と「生きがいの創造」の関係に似ているかもしれない。「臨死体験」はシリーズとして三巻まで続いているので、かなり売れたと思われる。また、モンローの著書も三巻までであり、内容も同じような展開になっている。一巻は具体的なのだが、巻が進むにつれ、抽象的になっていくのだ。しかし、日本人による日本語はやはり素晴らしく、翻訳ではわからないことも理解でき、非常におもしろかった本である。

体外への旅―魂が肉体を脱け出す /ロバート・A・モンロー

体外への旅―魂が肉体を脱け出す (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)
。には、かなりはまってしまいました。出版された1985年に購入したと思います。出版社がムーで有名な学研ですから、中身はきわもののように書かれていました。後で知ったのですが、全文ではなく、抄訳したものだったようです(これは後日に別な出版社からロバート・モンロー「体外への旅」―未知世界の探訪はこうして始まった!
が出版されることになります)。表紙のデザインもやや恐ろしげで、モンローが幽霊みたいな描き方になっています。新書サイズで、後に絶版となり、モンローが有名になるころには高値で取引されることになります。私がアマゾンに出品して8000円ほどですぐに売れたので、びっくりした記憶があります。ブログを書くにあたり、アマゾンを見たら362円が中古価格だったので、かなり相場が下がってしまっていたんですね。
モンローはこの本の後に2冊の本を出版するのですが、日本で三冊目がでたときには、もうこの世にはいなかったと思います(定かではありません)。
一冊目は、経験が語られていて、一番わかりやすいというか、具体的な書籍でした。二冊め、三冊目となるにしたがい、どうも内容が曖昧というか、わからなくなってしまいましたね。ある意味、体外離脱を重ねるに従い、どうにも精神的というか、具体性を欠くようになってしまったのは仕方のないことかもしれません。

前世療法 /ブライアン・L・ワイス

前世療法 /ブライアン・L・ワイスは少し前に読んだのだが、刺激をうけた書籍だ。リンクを文庫本版につけたのだが、これはカスタマーズレヴューが多かったからだ(今の時点で50件を超えている)。

この後にvol.2を出すのだが、これはなんとも読みにくい本だった。vol.1も途中から冗長になってくるのだが、ま、それは勢いがなんとかしてくれたのだが、vol.2はやや閉口してしまった。

代わりといってはなんなのだが、そこで出会ったのが、飯田文彦氏の「生きがいの創造」からなる一連の著作だ。これはブライアン氏に比べると文章が非常に整理されていて、読みやすい。オリジナリティーではブライアン氏にはおよびないが、読みやすさでは遙かに越えてしまう(これもカスタマービューが50件を超えている)。

ついでにといってはなんだが越智啓子氏の「生命の子守歌」からなる一連の著作もおもしろい。

怒らないこと―役立つ初期仏教法話/アルボムッレ スマナサーラ

怒らないこと―役立つ初期仏教法話/アルボムッレ スマナサーラを読みました。いつもながらスマナサーラの本はおもしろく、漫画よりも楽しく読ませていただきました。彼の本はなんとも不思議な魅力がありますね。上記リンクを見てもらうとわかるように彼の著作には32人の評価が現時点でついています。いかに彼の著作に刺激をうけた方が多いかを表していると思います。

外人なのになぜこんなに日本人の心に響く本を書くことができるのだろうかというのは、ずーと疑問でした。思い立ってyoutubeで調べてみるとビデオがたくさんありました。見てみるとそれほど流ちょうな日本語ではないので、著作の場合は編集の手が入っているのでしょう。そういったことがうまい具合に作用して、シナジー効果を上げているのかもしれません。

では、特に意識に残った部分を紹介してみよう。

「怒り」が気づかないうちに体をこわす-p80

怒るということは、自分で自分を燃やし始めたということです。いずれ細胞が破壊されて、グチャグチャになってしまいます。・・・もちろん怒った瞬間にてが強烈に痛くなったり、足が痛くて動かなくなったり、おなかが強烈に痛くて死にそうになったり、ということがあれば、誰も怒らないでしょう。怒りには、そういうシグナルがないからこそ、恐ろしいものなのです。

たとえば脳細胞ですが、特にいろいろなホルモンを出している場所には、見えないほど小さな器官がたくさんあります。小さすぎてすぐには感じませんが、怒りは自分の内臓とホルモン関係のすべての器官を燃やしてしまうのです。

一番先に影響を受けるのは、内臓です。心臓にしても、肺にしても、腎臓にしても、内臓というものは24時間ずっと仕事をしています。その細胞が怒りによって早く老化してしまって、自分自身が知らないうちにジワジワと病気になっていくのです。あちこちに痛みがでてきたり、胃潰瘍になったり、内臓全体がガンになったりと、治りにくい病気になるのです。怒りの感情をよくおこす文句だらけの人は、病気がちで、他人よりも先に老けてしまいます。

すごく疲れやすかったり、眠れなかったり、病気がちで悩んでいたりする人は、心にも問題があると思った方がいいですね。そういう人は、怒りの性格をかなり持っているはずです。

仏教は感情を人格化しない -p23

ヒンドゥー教では「ブラフマンは創造する。それからシヴァという神は破壊する」ときちんとふたつに分けて考えています。人間の感情や行動などすべてには神が宿っている、とヒンドゥー教では信じられていますから、そういう風に神の世界もふたつに分けて考えるのです。

キリスト教などでは、愛情を人格化して「神」というし、憎しみや嫉妬や怒りを人格化して「悪魔」といいます。・・・

このように感情を人格化すると、話としてはわかりやすいですが、実践は不可能です。問題を具体的に見ることができません。ですから仏教では、人間の感情を人格化しません。・・・「人間の感情を人格化しないように気をつけて、科学的に分析してみなさい」と、仏教では教えるのです。

とりあえず、今回はこれまでとしますが、いかがでしょうか。気になる方は是非ご一読下さい。